「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める! は思ってたのと違ったけど逆に良かった | 書評
こちらの本を読んだのですが。
本の内容を確認したとき、
「昔から頭がもやもやした感覚がずっと続いてるけど、それが晴れるのかな?」
と期待していたのですよ。
でも中身が思っていたのと違いました。
違ったのですが。むしろ読んで良かった! 違ってよかった!と思いました。
内容を読む限りでは今でもやっぱり、
「頭のもやもやを晴らして集中力を取り戻そう!」
みたいな内容なんだろうなって思っちゃいますが、でも実際読むと、この本の内容はそこじゃないです。
「どうやったら成長できるのか。幸せになれるのか」
ということが書かれています。
全然違うでしょ?
でも考えてみると、そっちのほうが気になる!! って感じなのでね。アリです。
頭のゴミを捨てる8つのステップ
内容にもありますが、8つのステップで頭のゴミを捨てる方法が書かれています。
- 『感情』というゴミ
- 『他人のモノサシ』というゴミ
- 『これまでの自分』というゴミ
- 『マイナスの自己イメージ』というゴミ
- 『我慢』というゴミ
- 『自分中心』というゴミ
- 『恐怖』というゴミ
- 『論理へのとらわれ』というゴミ
と、並べてみましたが。ぱっとよくわかりませんね。
この本全体を通して伝えてくることは、『自分』を持ってやりたいことをやれ! という感じ。
でも実際そう言われたって、行動できない人が世の中にはたくさんいるわけですよね。
なので8ステップを通して、『本当になりたい自分を想像できるようにして、そして行動するための方法』を書かれました。
つまり考えかたの変えかたや、感じかたなどが書かれています。
はじめは読んでいるうちに、「この本まさか、僕を洗脳してきているのか?」とすこし心配になりましたが、そんなことはありませんでした。
ステップ1-5までは『今までの自分の考えかたや自分との向き合い方を変えて、【理想の自分】というゴールを目指そう』というような感じで書かれており、
ステップ6ではその【理想の自分】とは具体的にどんななのか? ということが書かれています。
ステップ7-8は1-5までと同様に、理想への目指し方といった感じ。
実践は難しい人も多そう
読んでいて、確かにな~と納得できることはあったし、僕も参考にしよう! という部分は多かったです。
ただ、読んだ人の全員が書かれているとおりの行動はとれないだろうな、とも思いました。
具体的には、
『ゴールは現在の状況の延長線上には置くな』というようなことが書かれています。
これは、例えば今社員として働いている人目線からすると、
『その会社の社長を目指すな』といった感じですね。端的にいえば『環境を変えろ』という感じ。
今でいうと起業! というのがぱっと思い浮かぶかもしれませんし、起業じゃないにしろ他の業種に移るとか。
僕の周囲を見ていても、「会社辞めたい、転職したい」とは言うものの、実際に行動に移せないという人も何人かいます。
外から客観的に見ると、さっさと転職したほうがいいのに。と思うし、実際に言っても動けない人というのはいるものです。
そうでなくても、すでに結婚していて自分が働いて養わないといけない! とか、ローンを払わないといけない! とか。
稼ぎ続けないといけない、という恐怖に縛られていると難しそう。
ただ、そういう人たちでも「こういう考えかたがあるんだな」と幅を広げるためにも一読する価値はあります。
「転職するなら仕事を辞めてから」とか、それこそ転職を考えている人にも書かれているところがあったり。
読んで良かった点
あまり実践しにくいよね~、って良くない点を書きましたので、良い点も書きます。
- 理解しやすくステップの最後に簡潔にまとめられている。
- 考えかたや感じかたについて書かれているため、自分の嫌な部分を変えるきっかけが掴める(かもしれない)。
- 実践が難しいことも書かれている。が、行動ができる人は読んだら伸びそう。
頭のゴミとは、『負の感情』とも言えます。
この『負の感情』との向き合い方については簡単に実践ができるよう書かれていて、読んだあとは我ながら
「おっ自己評価が自然と高くなったじゃん」
って思える程度には自分を大事にできるようになりました。
自分のことをネガティブだな、と思う人は是非読んでみてほしいです。
kindle unlimited では著者の作品の多くが無料で読めるようなので、会員登録しているかたはさらさらっと読んでみてはいかがでしょうか。
読んでみて思ったことを書いてみた。
書評ではなくて、感じたことを書いてみました。
僕の生息地が主にネット上ということもあってか、昨今では『インフルエンサー』がどうのとよくSNSで見かけます。
SNSが普及して『何者か』たちが身近になった時代。
触れ合える機会も増えて、昔よりもっと『何者か』になりたいと夢見る人も増えていることでしょう。
今回紹介した本を読んで、ふと、そういった『何者か』を目指している友人のことを思い出しました。
『何者か』を目指している人たちは、どこを目指しているのだろうか? と考えてみるとお節介ながら心配になります。
僕は本書を読んでからは『何者か』を目指す必要はなく、未来の自分を想定してそこを目指すだけでいいのだと思うようになりました。
まぁでも、フォロワーとかたくさん欲しいですけどね。