モデリング未経験者が「Blender 標準テクニック」を読んで3Dモデリングしてみた感想

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どうも、ふぁるこぉんです。

バーチャルYouTuberが昨年、2017/12 に話題となり、僕はすぐさま

「よっしゃ、自分もVTuberになるかぁ!」

と、

こちらの本を購入して作業を始めました。




ちなみにバーチャルYouTuberになりましたがもうやめました。

バーチャルYouTuberやったりやらなかったりの話はこっちに書いてあります。
www.farukooooon.com



で、せっかくブログがあるわけですし、モデリング終わったら感想書こう! と思ってました。

つまりこの記事は読書感想を書いていくのですが、それだけでなくモデリングしていて困ったときに乗り越えた方法なんかも書いていきます。




はじめに

はじめに、僕の作業環境やモデリングに関連しそうな能力を書いておきます。

使用したソフト
Blender
GIMP
・ペイント
すべてフリーソフトです。

能力
・絵を描く練習を同じ時期に始めた。ほぼ絵描けないも同然。

作ったモデル
・オリジナルキャラクター

他に使ったもの
YouTube
ググる



こんな感じで、もうド素人だし本以外は無料のものばかりだったのですが、モデリングは無事に終了しました。

本当はここで自作のモデルを公開したほうが良いのは理解してるんです!
でも、誰も覚えていないだろうとはいえ、バーチャルYouTuberとか名乗ってたモデルを晒すのはあまりにも恥ずかしいというか、ニートが今更恥ずかしがってるんじゃねえっていうのはまぁそのとおりなんですけどもうすみません。

許してください///



それでは、本の内容について話を移します。


本の内容

簡単に説明しておきます。

「楽園追放」や「ゼノブレイド2」のキャラクターデザインをつとめている、齋藤将嗣さんがデザインしたキャラクターを、Blenderの操作を覚えながらモデリングしていこう!

というものです。

表紙にいる青い女の子が、本を読み進めながら作っていくキャラクターです。

制作過程のモデルのデータをダウンロードすることができたり、制作工程の動画がYouTubeで公開されています。


本の感想

まず書きますが、この本は初心者にオススメできます。
と最初に書く理由は、ここから先に否定的なことも書くからです。
そこで誤解されないようにするためです。



本の内容の項目でも触れたとおり、本のとおりに進めれば表紙のキャラクターができあがります。

で、簡単にできあがるのか? というと、

すっごい難しいし時間かかった!

でも楽しかった!

これはもう本がどうこうじゃなくて、キャラクターのモデリングの、それもまったくの初心者の挑戦なので当然なのですけどね。


で、その初心者が本を読みながらBlenderを触っていて思ったことは

「これ、本読んでるだけじゃできあがらないのでは?」

ということ。

本はとても丁寧に作業の手順や操作方法が書かれています。

でもところどころ上手く作れなくて、何度やり直しても上手くいかない。

この理由としましては、

初めてだから!

で片付きました。

絵描くのでも同じですよね。

まったく絵に関心がなかったような人が、最初から綺麗な線を引けるか? というと、引けませんよね。

でも、綺麗な線が引けるまで何度もやり直すことはできます。

とくにモデリングは、修正を重ねれば初心者でも直感的に出来を向上させることができます。

例えば顔を作っていて、ぱっと客観的に見直したりすると

「目もう少し寄せたほうがいいかな? あともう少し大きく」

とか

「オウトツをもうちょっと緩やかにしたほうがよさそう」

とか、自分の感性ですぐに修正できちゃいます。

慣れてくると修正作業が早くなったり、そもそも最初から上手い具合に調整できたりするんでしょうね。


で、さきほど書いた僕の上手くいかない部分も、初心者で不慣れだったから上手くいかなかったのです。

さらに言いますと僕が悪いんです

このままだと本の感想としては脱線したままになりますので、僕の失敗については『本だけに頼らない』の項目
に書きますね。


ということで、本の感想に戻します。


動画があると言いましたが、実はこれ

必ずしも本の手順どおりに操作しているわけではない

なので、作業で詰まったときに「実際どう動かして作っているんだろう?」 と思っても、作業次第では本に書かれている手順でどう操作しているのか、という確認ができない。

「こんなのズルじゃん」

って軽く泣きそうになりました。

実際にモデリングをすればわかるのですが、ひとつの作業に必要な手段はひとつに限らないんですよね。


粘土でいうと、ロボットを作るとして

ひとつの大きな塊を削って全体を作るのか、パーツごとに小さくわけて作っていくのか。

両方の方法をあわせることだって可能。という感じ。



なので著者のかたは動画では自分の慣れたやりかたでやっておられるのだと思います。

ただ、本の特典として付随された制作工程動画とするならば、本のとおりに操作していただきたかったな、というのが正直なところの感想でした。

当初はね!

今は、まぁやっぱり本のとおりであったほうがよかった、とは思いますが、違ってもそれはそれでよかったのかな、と思えています。

これもまた脱線してしまうので、詳しくは『本だけに頼らない』の項目で書いていきます。



感想まとめ:良かったところ

・内容が丁寧に書かれているので、この本があればキャラクターのモデリングを覚えることができます。
Blenderは他の3DCGソフトと比べて操作が特殊なのですが、キャラクターのモデリングに必要な分の操作方法はまとめられています。ですので、他のソフトを経験しているかたが本を買ってBlenderを勉強したい、というときにも役に立ちます。

感想まとめ:悪かったところ

・特典して付いてくる制作工程の動画が、本の手順どおりに作業していないところが不親切でした。
せめて、動画内で行ったキー操作やマウス操作を視覚化してもらえたら良かったと思います。


実際にどう作業したか

正直、ここが一番今回書きたかった部分でもあります。

本の感想で縛っても余計なことを書いてしまうので……。


本だけに頼らない

紹介した『Blender 標準テクニック』はいわば道標です。

本を読み進めながら作業をしていると、当然当初の目的どおりに表紙のキャラクターは完成します。

ですが!

どこかでつまづくこともあると思います。僕はありました。

具体的には、まず最初につまづいた箇所は髪です。

で、そのときに思ったのが

「この方法以外もあるんじゃないか?」

ということ。

そこでGoogleで検索しました。

すると、まずキャラクターのモデリング方法が載っているサイトもでるんですよね。

僕は本を買う前から知っていましたが、そのモデリングの仕方が書いてあるサイトだけの頼らなかったのにももちろん理由があります。

1番の理由は

「お金払うコンテンツのほうが、信頼できるじゃん?」

です。

これが、僕が今回紹介した本に対して道標と言っている理由でもあります。

信頼して購入したからこそ、本のとおりに進めれば表紙のキャラクターができあがるんだ!

って思えるわけです。

ググってでる、モデリング情報のサイトが嘘を吐いているとかそういったことではないですよ!
本のほうが信用できるな~っていう僕個人としての意見です!

他にも、口コミだとか、他のモデリング初心者さんが今回紹介した本を購入してモデリングをした、という情報をツイッターで入手したり、そういったことも購入の判断材料となりました。

ということで、本の方法ではなんだか上手くいかない! というときにはググりました。

方法は多数でます。

さきほど書きましたとおり、モデリングの情報を載せているサイトもそうなのですが、YouTubeにもたくさんモデリングの勉強ができる動画がアップロードされています。

初心者に向けた習作の動画もありますし、当然キャラクターのモデリング作業を動画かしているものもあります。

動画ではマウスやキーボードの操作が視覚化できるように配慮されているものも多いので、とりあえず新規のファイルを作って真似してみて覚えるってこともできます。

難点は動画には英語のものが多いことですが、もうこのあたりは毛嫌いしても仕方ない世界だと思ったほうがいいです。

僕は英語はからっきしですが、雰囲気でなんとかなりました。

初心者向けの動画を貼っておきますね。

ドーナツを作ってみる、初心者向けの動画です。
こちらはそのパート1でして、具体的な内容には進んでおりませんので、よし、やってみるか! というかたは先に進んでみてください。


Blender Beginner Tutorial - Part 1: User Interface



で。話を戻します。
僕が髪の作成につまづいて、本だけに頼らずググりはじめたところまでお話しましたね。

もうそのまま 『モデリング 髪』 みたいな検索して、でてきたサイトを片っ端から読んだり、YouTubeで頭部を作成している動画を見たりして

そして、新しく蓄えた本にはない知識を使って、僕は再び髪の作成に取り組み……


また失敗した


最終的に4回目のトライで成功しました。

振り返ってみると、失敗の原因は

経験値不足 です。



まず最初の挑戦では当然本を読み、そのとおりに挑戦しました。

そして出来上がったのはまったく納得のいかないもの。

そして、僕は新たな方法を求めてググってみて、まったく違う髪の作りかたを見つけました。

それを試してみて、また失敗。

このときに思ったのが、 「あ、なんか今なら本に書いてある方法でいけそうな気がする!」 っていう、初心者特有の急成長からの確信でした。勘だけど!

でも僕は新しい方法を探して、運良く!
とてもモデリングが上手なおそらく有名なかたが配信しているところを拝見することができました。

その方法を1度試して失敗して、もう1度挑戦。通算4度目の挑戦で、なんとか納得のいく髪ができあがった。




という具合で、とにかく作っていたら経験値が貯まって、どこの部位を作るにしたって上達している感覚がありました。



ちなみに、髪のモデリングで失敗した、と思った理由なのですが

「修正したくねえ!」

と思ったからです。

モデリングって修正を繰り返して完成品に近づけられるので、初心者でも出来の良いものが作れるんです。

でも僕が作った失敗作の髪はその作業をしたくないほど壊滅的だったりと、こう直感的になのですが

「これ作り直したほうがいい!」

と思えるものだったのです。



という具合に作業を進めていて壁がでてきたらググったりいろいろ模索しつつ経験値を貯めて突破! を繰り返していました。

といっても、僕が大きくつまづいたのは髪ぐらいでした。これにも理由があります。

当初、僕はすごく丁寧に修正作業をしていたのですが、正直これ、

「一生できる!!!」

と言える途方もなき道なのです。妥協が必要なのです。

だから僕はとくに髪で時間を大量に浪費したあと、だいぶ妥協しながらモデリングを進めました。

それでも完成までに結構な時間が経ちました。2週間か3週間ぐらいでしょうか。

自分の好きなものを作っていたからか、モデリングが合っていたのかわかりませんが、楽しく作業ができてまったく苦ではありませんでしたね。



そんな感じで、僕はモデリングするために確かに本を買いましたが、本だけに頼らずインターネットの力も合わせて作業していました。

本は道標

本には「頭を作って、次は髪で……」と言った具合の流れが書いてあり、そのとおりに進めつつ、例えば髪でつまづいたら本の手段は置いておいて、ググったりして別の手段での解決を模索! 解決したらまた本に戻って髪の次の工程に進む……


というのが僕がモデリングをしたときにとった行動パターンでした。



この項目の最後として、『本の感想』の項目で「『本だけに頼らない』の項目に書きます」と書いていたことの詳細を説明します。と言いましても、すでにこの項目で書いたことなので。短くまとめる、といった感じで。

・「本だけではキャラクターのモデリングが完成しなさそう!」

というのは僕がキャラクターの髪を作っていたときの感想です。

モデリングが一段落した今なら言えることは

本だけで解決しなくてもいい

妥協しなかった

修正をめんどくさがった結果作り直すことになった

何度か挑戦すれば感覚がつかめるから、本だけでも問題はない


です。

次に

・制作工程の動画で、本のとおりに操作していない!

ということについては

手段がたくさんあるんだなぁ

初心者向けの操作方法が本に書かれているのであって、実際にはもっと高度で効率的な操作がたくさんあるようだな、と思えたからです。




オリジナルキャラクターを作った方法


この本で出来上がるのって、自作のオリジナルキャラクターじゃないじゃん!!


って思いますよね。


わかる


僕がオリジナルキャラクターを作った方法も説明しておきますね。




まずは、言うまでもないですがオリジナルキャラクターを考えてください。

絵を描いてもいいし、文字でもいいです。

『メガネをかけている。身長は何cm』

とか。

オススメはもちろん、絵で描くことです。
描いてみて、実際にそのキャラクターのバランスが良い感じかどうか、自分の感覚でではありますが判断できますからね。

ちなみに僕は髪型だけはなんとか絵で大雑把な形は描きましたが、それ以外は文字でした。


そしてモデリングの作業に入ると、本の表紙のキャラクターを作っていくことになります。

このときの作業は、表紙のキャラクターのイラストを下絵にして進めていくんです。

つまり、

下絵どおりにしなければいい!

のですよ。

下絵より、自分のキャラクターの顔の輪郭はもっとふっくらしてるな、とか。

目と鼻の感覚はもっと狭い! とか。

髪型はこんなんじゃない! とか。


本を読んで作るものを、自分のオリジナルのキャラクターの特徴に置き換えるだけです。

こうやって作業を進めていくと、表紙のキャラクターとはまったく別者ができあがっていきます。

作業が上手くできているのか? というのは、モデリングしているとそのまま作品が目の前にあるわけですから、気に入らないところは修正を納得いくまでやる、とかするだけです。


キャラクターを作る手順は参考にするけど、作るのはオリジナルのキャラクター。

というだけなんですね。


オリジナルキャラクターを作るうえで大事なことは

モデリングを始める前にキャラクターのデザインを完成させておくこと

です。

そうしたところで気になるところがあれば、やっぱりデザインの変更なんてこともありますし、僕自身もあったのですが、最初からビシッと殆どの要素を定めておかないと、中途半端なよく分からないものになります。

作ってから修正となるとかなりの時間も食ってしまうので、いろいろな面を考慮しても、はじめのうちにデザインを決めるのはかなり重要です。